学位プログラムリーダー挨拶

スポーツ医学学位プログラムリーダー 髙橋英幸現代社会において、競技スポーツの場面ではもちろんのこと、健康維持・増進や疾病予防・改善のためにスポーツの果たす意義・役割は大きくなってきています。

いずれの場面においても、スポーツの効果を最大化するためには、科学的根拠に基づいた運動・トレーニングやコンディショニング、リハビリテーションおよび外傷・障害予防策の実践が必要不可欠であり、その科学的根拠を生み出す基盤としてスポーツ医学またはスポーツ医科学分野の研究は非常に重要なものとなります。

スポーツ医学学位プログラムは、スポーツ医学の立場から、アカデミアや広く社会で活躍できる研究者や高度専門職業人を養成することをミッションとして、専門分野を中心とした幅広い知識やスキルを修得し、自立して研究活動を行える高度な研究能力を養うことを目指しています。

本学位プログラムは、メディカルコンディショニング、アスレティックトレーニング、スポーツトランスレーショナルという3つの研究分野から構成されており、他に類をみない「博士(スポーツ医学)」の学位を授与します。特に最近では、基礎的研究の成果を臨床・実践の現場に活用する、あるいは、異なる分野を結び付ける「トランスレーショナル=橋渡し」を強化する取り組みを行っています。

2020年に、筑波大学は指定国立大学法人に指定され、「真の総合大学」を目指す方針が打ち出されています。そのような中で、本学位プログラムも、研究学園都市や総合大学としての利点を生かした学際的な協働を推進しながら、教育と研究環境のさらなる充実を図り、課題解決のための新たな知の創出、そして、次世代を担う優秀な人材の育成に取り組んでいきます。

2021年4月

スポーツ医学学位プログラムリーダー 髙橋英幸

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